目々澤醫院 Daily News & Comments

 

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May/Jun 2003

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2003.06.25(水)

雨も上がった午後から、江戸川駅近くの北野神社にでかけ、「茅の輪くぐり(ちのわくぐり:江戸川区指定無形民俗文化財)」をしてきました。これは、無病息災を願う夏越しの行事として毎年6月25日に行われている行事で、境内に建てられた大きな茅の輪をくぐり人形(ひとがた:名前を書いた人間のように切り出された紙、「陰陽師」にでてくる「式神」そっくり)を氏神様に捧げに行くものです。その昔、素戔嗚尊が茅の輪で流行病を防ぐことを村人に教えた故事からきているとかで、思わずSARS来ないで、とお祈りしてしまいました。

ちなみに、5/24に正面玄関に張り出した「SARSの疑いで診療を希望される方へ」というポスターは、22日夕刻に引っ込めました。まだ、その手の患者さんが来院される可能性はあるものの、今後の焦点は今冬にインフルエンザの流行が始まる頃からの対応にかかってくると思います。

スタッフの皆さんのお給料も振り込めたし、あとは7月10日のボーナス振込。頑張って働かなくっちゃ。リジチョーはつらいです。

2003.06.22(日)

今月はなんやかやと忙しく、とうとう3週間近く更新ができませんでした。追い打ちをかけるように先週末の14日から21日まで講演会やら勉強会やらが続き(もちろんこれだけでなくスタッフの皆さんの給料計算もちゃんとやりました)、しっちゃかめっちゃかでした。

●6月14日:VOTOX講習会+日本医大第1内科・第2内科合同研究会
●6月16日:江戸川病院循環器科臨床研究会
●6月19日:江戸川区医師会若手勉強会(アリセプトに関し)
●6月21日:日本医科大学付属千葉北総病院第2回脳卒中市民公開講座

ところで一昨日、付属千葉北総病院の外来を終え、職員食堂に行ったところ、これまでぺらぺらの食券でできた食事が、プリペイドカードでひと品取るごとにチャージされる方法に変更されておりびっくり。

2003.05.28(水)

江戸川区医師会の内科系臨床研究会に出席してきました。前回(第54回)は、昭和大学の丹野先生の心房細動についてのプラクティカルな講演でしたが、今回(第55回)は、慶応大学の斎藤先生(保健管理センター教授)のご講演で、「合併症を伴う高血圧治療」と題し、無症候性脳梗塞を伴う高血圧症の1例についての治療を取り上げ、ステップバイステップで数々の大規模臨床試験の成績を元にしながら治療方針を決めていくという、大変わかりやすく、しかも明日からの臨床に役立つ情報を教えて頂きました。幹事役の山上先生、お疲れ様でした。

70周年を記念して、「当院の歴史」のページを始めました。どうぞご覧下さい。

2003.05.24(土)

本日、医師会からの交換便で「SARSの疑いで診療を希望される方へ」というポスターが届き、夕刻より当院入口に掲示致しました。内容は次のようになっています。

 ●当院の外来は、SARSに対する感染予防対策は十分とは言えません。
 ●待合室での感染の拡大を防止するため、誠に申し訳ございませんが、このまま自宅に戻り、下記または当院にお電話を下さい。
 ●公的交通機関(電車、バス、タクシー)は使わないで下さい。

そして、平日・日中には保健所、夜間・休日には「ひまわり」へ通じる電話番号が明記されています。

これまで、「SARSの疑いのある患者さんは各医療機関にて『普通のカゼやインフルエンザでない』ことを診断した後、地域中核病院へ送るよう」指示していた厚生省が、5月16日に、「SARS疑い例を初診で扱う医療機関を特定することが望ましい」と180°方向転換した通達にもとづく対策と考えられます。

もとより、地域の小規模な診療所では、せまい待合室の中にいる患者さんたちには感染に弱い老人や乳幼児がおり、いきなりSARSを疑われる症例が待合室に担ぎ込まれるのは避けなければならなかったシチュエーションであり、こうしたポスターによりはっきりした方向性が打ち出されることは大変に望ましいことだと思います。ちょっと目にはショッキングなポスターですが、週末開けの患者さんたちの反応はいかがなものでしょうか?

さて、東京での「特定された医療機関」とは?実はまだ公には発表されていないようです。

関西でのSARSパニックは安全宣言が出て一段落したようですが、本当はこれからが感染防御の正念場といえるのではないでしょうか。北京や台湾での感染が一刻も早く治まるのを願わずにはいられません。

5月25日〜30日の脳卒中週間に向けて、脳卒中協会のポスターが送られてきました。今年はデザイナーを使った昨年と違い、標語を並べた地味なものになっています。とはいえ、大事なフレーズ揃いのため、並べてみました。(作:大分県大分市佐藤ゆかりさん)

1)手始めに 高血圧から 治しましょう
2)糖尿病 放っておいたら 悔い残る
3)不整脈 見つかり次第 すぐ受診
4)予防には タバコを止める 意志を持て
5)アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
6)高すぎる コレステロールも 見逃すな
7)お食事の 塩分・脂肪 控えめに
8)体力に あった運動 続けよう
9)万病の 引き金になる 太りすぎ
10)脳卒中 起きたらすぐに 病院へ

2003.05.16(金)

第44回日本神経学会総会(会長:東海大学篠原幸人教授、パシフィコ横浜)に参加してきました。いろいろ面白い演題が多く、日医大と当院の外来をわざわざ休んで出かけた甲斐がありました。

●シンポジウム「神経再生の新しい戦略」

東京医科歯科大学水澤先生と東海大学滝澤先生の実験的脳虚血に対する二つの全く異なるアプローチによる脳細胞再生治療についての報告は、将来の脳卒中治療をかいま見た思いがしました。

●ポスターセッションから

1)パーキンソン病において出現することのある、「首下がり」についての報告が2件ありました。このうち、順天堂大学大山先生の報告は、リドカイン(局麻剤)および(適応外になりますが)ボツリヌストキシンの筋注が前者では「短時間ながら著効」、後者が「僅かな効果が持続」した、と報告されていました。こうした症例の患者さんが当院にも何例かいるため、人ごととは思えませんでした。

2)脊髄小脳変性症に適応のある薬剤はTRHがらみの2剤(1剤は注射薬、もう1剤は内服薬)しかありませんが、tandospirone(商品名セディール)の長期治療についての報告が北祐会神経内科病院の武井先生から発表されていました。難治性の症状に効果があるものはどんどん使ってみたいと思います。

3)市川の国立神経研究所国府台病院の吉野先生からはALS(筋萎縮性側索硬化症)に対するエダラボン(商品名ラジカット)の治験における経過報告がありました。これも特効薬のない難病なだけに大変なお仕事だと思います。良い結果が出て認可が下りるのを心待ちに致しております。

TBSの「ブラックジャックによろしく」いまのところ皆勤賞でみています。本来の台詞以外のセリフ(今週で言えば「DOA5ガンマ、ついでにDOBも」)が、これまでの医療ドラマでは間違っても出てこなかった完熟度で付け加わっているのがわれわれ医療関係者をひきつけています。決して、ロケ先が身近だからじゃないです。

2003.05.07(水)

なつかしの母校がHPサイトを開設していました。中小岩小学校(院長の母校、現在校医をしています)のページは以前からあり、ページの表示がOSやブラウザの違いでやや不安定になりますが(校内で作成されているようです)、本年3月〜5月にオープンしたばかりの下記母校のページはたぶんプロの手が入っているらしくそつなくまとまっています。

北小岩小学校(カミさんの母校:江戸川区西小岩)
小岩第三中学校(院長とカミさん共通の母校:江戸川区北小岩)
都立両国高等学校(院長とカミさん共通の母校:墨田区江東橋)

中小岩小学校のグラウンドで少年サッカー活動を続けているFCエスブランコのページも見つけました。一緒にご覧下さい。

上記のリンクは本サイトの「リンクのページ」にもまとめておくことにしました。 あとで制作者本人が見つけやすいように、というわけです。

2003.05.06(火)

  

昨5月5日、獨協医科大学の硬式野球部OB会の、「渡辺紘良先生定年退官記念野球大会」が、東京ドームで開かれました。現役時代は一度も公式戦に出場したことはありませんでしたが、なんと!先発セカンドで出してもらってしまいました。でも、運動不足のカラダは思うように動かず、エラー連発。打っても三振で、いいことありませんでしたが、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。今日からの連休明けでどっと来られた患者さんたち、実は院長は筋肉痛を隠して診療していたんです!

 

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